広青年教育センターの蘇鉄|呉市の文化財
印刷用ページを表示する掲載日:2021年7月30日更新
広青年教育センターの蘇鉄
ひろせいねんきょういくせんたーのそてつ
市天然記念物 昭和47年3月31日
この蘇鉄は,以前には広長浜の専徳寺の境内にあったものです。専徳寺が創建された室町時代中期(約500年前)には,寺の庭にあったと伝えられている雌雄一対の蘇鉄です。明治42(1909)年,広村公会堂(現在の広小学校南側)が建設されたとき,この雄株を記念樹として前庭に移植し,昭和44(1969)年には広青年教育センターが開所した際にも再移植され,駐車場整備のため位置が動かされました。
蘇鉄は雄株と雌株とに分かれ,冬でも青々とした葉を楽しませてくれるほか,夏には淡い黄色の花を咲かせます。日本では九州,沖縄の暖かい地方に自生し,その他の地域で見られるものは植栽されたものです。
市内最大のこの蘇鉄は,根回り高さともに約3mで,根元近くで枝分かれし,東西南北に5mも枝を広げています。約500年ほどの歳月を重ねた大木を,3度移植したにもかかわらず,樹勢のおう盛な点や,移植の史実もはっきりしていることから,天然記念物としての価値が大変高い蘇鉄です。
所在地
広古新開2丁目(広市民センター前)
交通案内
広電バス 広仁方線,郷原黒瀬線「広市民センター」バス停下車 徒歩約1分
または JR「新広駅」下車 徒歩約1分
公開情報
常時公開しています。
地図の読み込みに関する問題が発生したとき<外部リンク>