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黒瀬街道の常夜燈|呉市の文化財

黒瀬街道の常夜燈 
くろせかいどうのじょうやとう

黒瀬街道の常夜燈


市史跡 昭和54年10月1日

 かつて,広,郷原,黒瀬を結んでいた石畳の街道は大変狭く,しかも急な坂が多くありました。明治に入り,黒瀬の豪家・平賀寛夫翁が馬車なども通れる道を開こうと計画し,明治16(1883)年に,山肌沿いの道路(今の旧道)がようやく開道しました。平賀翁はこの道に常夜燈を建て,往来する人々の安全を願いました。

 常夜燈は高さ2.8mで,御影石(みかげいし)が使われ,「明治十六年十二季往来安全」と刻まれています。また,北風を避けるためか,火をともす火袋の窓は南側にしかありません。旧道は明治32(1899)年に拡幅され,バスも通れるようになりました。しかし,昭和23(1948)年に黒瀬隧道が開通したため交道量が減少,さらにその隧道も平成6(1994)年の二級峡トンネルの開通に伴い,使われなくなりました。それぞれの時代の道が今も残るこの場所で,常夜燈は歴史を訪ね歩く人々の安全を祈りながら,ひっそりとたたずんでいます。

所在地

広町・郷原町

交通案内

広電バス 郷原黒瀬線「大津江橋」バス停下車 徒歩約15分

公開情報

常時公開しています。