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掲載日:2023年10月5日更新
日本紅斑熱は,マダニを媒介とする感染症であり,感染源となるマダニは,春から秋にかけて活動が盛んになります。
一人一人が正しい知識に基づく予防対策を行い,感染しないように十分注意しましょう!
リケッチアジャポニカ(Rickettsia japonica)と呼ばれる病原体を持ったマダニ類に刺咬(寄生して血を吸う)されることによって感染する病気です。
ヒトからヒトへの感染はありません。
頭痛,発熱,倦怠感をともなって急激に発症します。
高熱(39〜40℃),発疹,刺し口が主要な3徴候です。
発疹は,手足,手のひら,顔面などに比較的多く出現し,かゆみや痛みがないのが特徴です。
潜伏期間は2〜8日間とされ,早期に適切な治療がなされれば,経過は良好ですが,治療が遅れると臓器障害など重症化する場合があります。
広島県内では,4〜10月に集中しています。
マダニの刺咬を防ぐことが重要で,予防のためのワクチンはありません。
マダニに刺咬されても,痛みやかゆみはほとんどなく,通常気づきません。
農作業やレジャーで野山などへ立ち入るときは,次のことに注意しましょう。
屋外での活動時は,長袖,長ズボン,足を完全に覆う靴,帽子,手袋を着用し,首にタオルを巻くなど,肌の露出を少なくする。
ダニ忌避剤(防虫スプレー)を使用する。
作業後は体や服をはたき,マダニに咬まれていないか確認する。
帰宅したらすぐに入浴して,身体を良く洗ってマダニを落とす。
吸血中のマダニに気がついた際,無理に引き抜こうとせず医療機関(皮膚科など)で処置をしてもらう。
マダニに咬まれた後に,発熱等の症状があった場合は,すぐに医療機関を受診する。
・マダニ類の活動が盛んな季節です!「日本紅斑熱」に気をつけましょう!(広島県感染症・疾病管理センター)<外部リンク>
・日本紅斑熱について(国立感染症研究所)<外部リンク>
・感染症法に基づく医師及び獣医師の届出について(厚生労働省)<外部リンク>